寸又峡の夢のつり橋へお出掛けのみなさん、
ここ奥大井地域のもうひとつの絶景「奥大井湖上駅」に行ったことはありますか?
写真のとおり、絶景スポットとして人気の「奥大井湖上駅」。大井川鉄道井川線(南アルプスあぷとライン)の無人駅ですが、実は夢のつり橋がある寸又峡からすぐなんです。
車なら片道たった30分!
または、路線バスと鉄道(なんと日本唯一の山岳鉄道です!)を乗り継いで行くこともできます。
夢のつり橋に来たら、奥大井湖上駅にも足を伸ばして、奥大井の絶景をたっぷり楽しんでください。
車、バス&鉄道それぞれの行き方をご紹介します。
まず、地図で見る夢のつり橋と奥大井湖上駅
奥大井湖上駅があるのは大井川の上流、接岨湖(せっそこ)というダム湖の真ん中。
一方、夢のつり橋がある寸又峡は、大井川の支流、寸又川の先にあります。
地図で見ればご覧のとおり、寸又峡と接岨峡は、山をはさんですぐ近く。直線距離だとたった5〜6kmです。
夢のつり橋と奥大井湖上駅、両方行かない手はないですよね!
車で行く場合…片道たった30分!1日で夢のつり橋とはしご可能
では、まず車での行き方を説明しましょう。
夢のつり橋の最寄りの駐車場は、寸又峡温泉第3駐車場。寸又峡温泉街の入り口にあります。
夢のつり橋から第3駐車場までは、ゆっくり歩いて15分くらいです。
第3駐車場から奥大井湖上駅まではとっても簡単。
寸又峡から千頭方面へ伸びる県道77号線を道なりに下り、奥泉の三叉路へ出たら左、「接岨峡方面」へ左折します。
それからはずっと道なり。途中に長島ダムを見ることができます。
長島ダムからさらに走ること10分。
トンネルを2つ抜けて、2つめの右折路が、駐車場への入り口です。
その先に8台分ほどの駐車場があります。
駐車場に着いたら、「奥大井湖上駅展望台」の案内看板をたどって…絶景のビューポイントに到着です!
ビューポイントから奥大井湖上駅を写真に収めたら、歩いて奥大井湖上駅のホームまで行ってみましょう!
ビュースポットから見た鉄橋には歩道も整備されていて、奥大井湖上駅まで歩いて行けるんです。
(途中に山道と急階段があるので、がんばって歩いてください!)
(鉄橋歩いてるのがわかる写真)
奥大井湖上駅駐車場〜ビューポイント〜奥大井湖上駅ホーム〜奥大井湖上駅駐車場
を歩くには、60分は見ておくといいです。
ちなみに、奥大井湖上駅のホームのすぐ上には休憩用のコテージがあり、週末にはカフェがオープンします。
寸又峡にもお店がある「晴耕雨読」の湖上駅カフェです!
ここでゆっくりするのもいいですね。
というわけで、
車で移動する場合、2時間あれば、寸又峡から奥大井湖上駅をたっぷり楽しむことができます。日帰りで寸又峡を訪れる方にも可能なはしご旅です。
車で行く場合の注意事項
夢のつり橋から奥大井湖上駅へ。車で行くのは時間の無駄がなく便利ですが、2点だけご注意ください。
1.駐車場の台数に限りがあります(8台くらいです)
2.路駐は絶対おやめください!
それから、奥大井湖上駅のビュースポットから見るなら、通過する列車の時刻も覚えておきましょう。小さな赤い列車が鉄橋を走ってくる様子、ぜひご覧ください。
時刻表は大井川鉄道WEBサイトへ。ただし、奥大井湖上駅周辺は携帯の電波がとっても不安定なので、時刻表はあらかじめ控えておくのがおすすめです!
路線バスと列車で行く場合…片道約90分。秘境旅の雰囲気たっぷりです
夢のつり橋がある寸又峡から奥大井湖上駅へ、路線バスと大井川鐵道を使って、ローカル旅気分で行くこともできます。
途中の乗り換え駅での待ち時間にもよりますが、片道の移動時間は約90分。運賃は大人で合計980円です。
車に比べてかなり時間はかかりますが、山奥の秘境を旅する気分を味わえるのでおすすめです!
特にこの区間を走る大井川鐵道の路線「井川線」は、別名「南アルプスあぷとライン」といって、全国でも珍しい仕組みの山岳トロッコ列車。
車内アナウンスで、奥大井地域の歴史や見どころを教えてもくれるので、寸又峡や奥大井湖上駅を観光するのにぴったりです。鉄道ファンでなくても一度乗ってみてください。
では行き方を説明します。
まず、寸又峡温泉街にあるバス停「寸又峡温泉」または「寸又峡温泉入口」から、千頭駅行きのバスに乗り、
途中の停留所「奥泉駅」でバスを降ります。
乗車時間は25分くらいで、大人運賃は650円です(子どもは半額の330円)。
奥泉駅に着いたら、切符を買って、「井川方面行き」の列車に乗りましょう。
奥泉駅から乗り4つ目の駅が、奥大井湖上駅です。
乗車時間は約50分。運賃は大人片道360円。※路線バスとの接続にご注意ください!時刻表は大井川鉄道WEBサイトでご確認を。
奥泉駅〜湖上駅の区間は見どころがいっぱいあって、井川線の中でも一番人気の区間です。
長島ダム、アプトいちしろ駅など…実は大井川鐵道井川線そのものが、大井川上流部の森林資源や電源開発に関連して生まれた鉄道なんです。
車内アナウンスでも、井川線と寸又峡や奥大井湖上駅の歴史について話してくれることがあるので、お聞き逃しなく。
そして、こんな車窓からの眺めは、車からでは味わえません!
この先の茂みにホームがあり、列車を降りれば奥大井湖上駅です。
奥大井湖上駅に着いたら、ビュースポットまで歩いていくもよし、コテージのカフェでゆっくり帰りの列車を待つもよし。
時刻表を確認すると、帰りの列車までは1時間弱の時間があることが多いようです。
ホームからビュースポットまでは、歩いて約20分。往復してひと休みすると、帰りの列車が来るくらいの時間ですね。
というわけで、路線バスと列車の場合、奥泉駅での待ち時間にもよりますが、片道の移動時間は約90分。
のんびりした旅をしたい方はぜひ試してみてください。
夢のつり橋とはまた違う秘境の雰囲気、ぜひ奥大井湖上駅でも味わってくださいね!
路線バスと列車で行く場合の注意事項
寸又峡から奥大井湖上駅へ、バスと列車で行く場合は、必ず事前に時刻表を確認してください。
大井川鐵道時刻表のWEBページで、バスも列車も調べることができるので、ご覧ください。
乗り換えの時間や、奥大井湖上駅の滞在時間を考えると、午前中には寸又峡を出発しましょう。
寸又峡温泉バス停を10:05 に出るバスなら、奥泉駅を10:50に出る列車に、
寸又峡温泉バス停を11:20 に出るバスなら、奥泉駅を11:52に出る列車に間に合います。※ただし乗り換え時間が2分しかありません。
この後にもバスはありますが、上記2本がおすすめです。
夢のつり橋と奥大井湖上駅。両方楽しむには1泊2日がおすすめです
というわけで、夢のつり橋から奥大井湖上駅へ行く時は、
日帰りで時間重視の方は車で。
秘境感をのんびり味わいたい方は、路線バスと大井川鐵道の列車で。ただし1日だと無理があるので、寸又峡温泉に泊まって、両方ゆっくり楽しんでいってください。
せっかくの夢のつり橋への旅。たまには時間を忘れて、のんびり山奥のバスや列車に揺られるのもいいものですよ。